セブ島英語学習記録

フィリピンのセブ島における一ヶ月間の英語学習の記録などを綴ります。

SousPeakから帰ってきました

といっても、帰ってきてから1週間経ってます... ここでは感想など書こうと思います。

講師の質

これは、他の学校などと比較できないので一概には言えませんが、 個人的な評価としては概ね良かったと思います。

特に、発音の授業は講師陣も教え慣れていることもあって、 即座にこちらの苦手な箇所を把握し解決策を数パターン提示できる 方が多く、とても勉強になりました。 講師陣のマーカーがたくさん引かれた教科書は、これからも大事に使っていきたいです。

次に良かったのはグループレッスンの先生でしょうか。 グループレッスンでは授業の最初に他の生徒の英文を違う表現に変えるという、 パラフレーズという作業をします。 僕は二人の先生に教わったのですが、二人ともアドリブで色々なフレーズや単語を パラフレーズしており、普通に語彙力はすごいと思いました。 授業は一定の流れはありつつも結構自由に会話することなどもあったので、 自分の総合的な英語力を確認するのにはこの授業が一番良かったように思います。

一方で、新人講師のなかには評判が良くない人もいました。 僕も1人だけ入ったばかりの講師の発音授業を受けたのですが、たまに 向こうが発音間違えてたのは気まずかったです。 具体的な解決策の提示もなく、ただ「こういう音を出せ」と言われるだけだったことが多かったので、 あまり意味のない授業だったという印象です。 ただこれは先生の責任というより、研修などの問題であると思います。 せっかく良い講師陣が揃っているので、彼女らのノウハウをもっと新人の子たちにも 共有させてあげなきゃダメだな〜というふうに思いました。

あと、フィリピン人のなまりですが、普通にありました。 ただ僕は完璧に話すことは望んでいなかったし、なにより講師陣と 対等なスピードで話すことなんてできないので、今の僕の段階では問題だとは思いませんでした。 ある程度日本語と同レベルでフィリピン人と会話できるようになってから、 必要があればなまりを矯正していけばよいのではないでしょうか。 日本人同士でも、変なしゃべり方の人なんてたくさんいますし。

カリキュラムの質

うーん、どうなんでしょう。

僕のフィリピン留学への基本的なモチベーションは英会話能力の向上でした。 その意味で、確実に役立ったのはまず発音授業です。 内容と目標がはっきりしていることもあり、最も得たものが多かったです。

逆に微妙だったと思ったのが、TOEIC SW向けの授業。 これは、TOEIC SW試験の問題をひたすら問いていく感じで進みました。 例えば、「スマホゲームをどれくらいの頻度でやるか」みたいな質問に、 15秒で答えるといった構成の問題です。 なんというか、まず会話じゃないんですよね、これ。 なので、受験の英作文を口頭で問いてるみたいな感じなんです。 15秒だったら、主張→根拠を一文ずついうみたいなパターンが見えると、 ルーチンになってしまう。 これって会話じゃないですよね(TOEICの試験ではこれでいいと思いますが)。 さらに言えば、この授業は「習うより慣れろ」的な側面が強く、どうやって英語で 解答をひねり出すかは気合の問題のように扱われていました。 僕のような、そもそも英会話経験ゼロの人間の場合、どうやったらぱっと言いたいことが 英語で表現できるかってところでまずつまると思うのですが、 そういった点についてはあまり教えてもらえず、内容面や発音面に関して指摘されることが多かったです。 このような意味で、そもそも文法や会話などの基礎的な事項を理解した人が、 次にどうやって英語で発話していくかを扱う、中間的な授業があると良いと感じました。

学生の質

僕は非リア充な校風を期待してサウスピークを選択しました。 勉強しに来たんだから、ガリ勉礼賛、みたいな。 結果的には、そういう生徒が多かったように感じます。 夜の10時、11時まで、学生や社会人みんなで1階のダイニングで勉強できたことは 僕にとってはとても楽しい経験でした。 特に僕のいた期間はゴールデンウィークと重なっていたこともあって、 短期滞在の社会人の方が多く、皆さん真剣に勉強されていました。 もちろん、半分近くは学生で、彼らは長期滞在が多いということもあり、 遊びと勉強を両立させていたという印象です。 総じてウザったい付き合いなどはなく、個人の自由に任せられているという感じだったので、 僕にはとても居心地が良かったです。

あと、本当に色々なバックグラウンドの人がいました。 世界一周旅行に行ってきた人、今から行く人、料理人やらIT系やら主婦やら色んな業種の社会人、 人生の進路に迷ってる学生、などなど。 あまり普段接することのない人たちと、生徒同士という対等な立場で話し合えたことは、 本当に楽しかったです。

ご飯の質

うーん、思ったよりひどくもなかったですが、飽きました。 毎日同じような感じなんですよね。 基本的に甘めのソースの肉が中心なので、肉付きの僕もたまに外食するなどしていました。 周辺には飲食店も多いので、そういう店に出向くということは簡単でした。 大体日本円で1000円以内に晩御飯でもおさまります(てかローカルな店だと500円いかないかも)。 まあ食については期待してなかったので問題なしです。

生活の質

日本の戦後直後みたいな感じです、僕のイメージですが。 一台のバイクに一家5人で乗っちゃうとか、ストリートチルドレンに因縁付けられるとか、 ご飯に虫がたかってくるとか、歩きタバコは当たり前なところとか、 道路はでっこぼこなところとか、車の運転手は真っ直ぐ走るという概念を知らないところとか、 ホテルの部屋に普通にアリがたくさんいるとか、 そういうところを極端に気にする潔癖な人にはキツイかもしれないです。

僕は余裕で馴染めました。てか、日本人みたいにきっちりしてなくて楽でした。 言葉がわからないのもありますが、みんなテキトーな感じで生きているように見えるんですよね。 東京には無いユルさがありました。

総評

サウスピークへの留学をおすすめしたいのは、1ヶ月以内の比較的短期で 発音と会話を一気に鍛えたいって人たちだと感じました。 特に発音は復習もしやすいので、短期間でざっと参考書を授業で進めて、 日本に帰ってきてから講師の注意を思い出しつつ自習するということが可能であると思います。

次におすすめしたいのは、TOEICの得点を上げたい人たちでしょうか。 割りとTOEICを主体に勉強している人が多く、その意味で情報交換やモチベーション維持 などしやすいと思います。 TOEICのためだけにフィリピンにわざわざ行く必要があるのかは、僕的には疑問ですが。

英語だけを集中的に勉強するというのは受験生以来でしたが、そうすることで 見えてくるものもたくさんありました。 先生たちはフレンドリーなので、新しい表現に出会ったとき「これは授業で言ったらウケるかも」とか 考えたりするのも、日本ではなかなかできない体験でした。 費用も安いですし、社会人の方で目的意識がハッキリとしていれば、 楽しい経験になると思います。